初級から超上級まで、おすすめ英単語帳5選+番外編3選

おすすめ教材選集

こんにちは!

今日は吉宏のおすすめの英単語帳5選を

紹介していくよ!

各種試験と英単語の語彙力の目安

英単語帳を紹介する前に、各種試験と英単語の語彙力の目安について解説する。

あくまで、おおよその目安であるから、人によって異論はあるかもしれないが、表にすると以下のようになる。

英検1級レベル 15,000語
TOEIC満点レベル 12,000語
東大合格レベル 8,000語
難関大学レベル 6,000語
センター試験レベル 4,000語
中学卒業レベル 1,000語

補足すると、TOEIC800~900点レベルで、8,000~10,000語、英語のペーパーバックが楽しめるようになるのに15,000語、TIMEやNEWSWEEKが楽しめるようになるには20,000語程度の語彙力が必要とされると言われる。なお、大人のネイティブの語彙力は30,000~40,000語である。

また、試験によって要求される英単語の種類は異なるので、英単語帳を選ぶ際は、自分の学習の目的に合ったものを選ぶことが必須となる。例えば、東大合格レベルとTOEIC800点レベルはともに8,000語程度の語彙力が必要とされるが、試験の傾向が異なるので、要求される英単語はだいぶ異なるものとなる。

おすすめ英単語帳5選

大学受験用

大学受験用のおすすめ英単語帳は、Z会の『速読英単語 必修編』である。1,900語+関連・派生語で計3,100語を収録。センター試験と57大学の入試問題を分析し、大学入試で必要とされる英単語の95%をカバーしている。

100~150語程度の英文に10語程度ターゲット単語が散りばめられており、英文の文脈の中で英単語を覚えていくという方式。リーディングや音読の教材としても使用できる。

欠点は別売りのCDが2,860円とやや値が張ることだろうか。

姉妹版に中学~高校基礎レベルの『速読英単語 入門編』と難関大学レベルの『速読英単語2上級編』、熟語を扱った『速読英熟語』などがある。

TOEIC用

TOEIC用のおすすめ英単語帳は、カリスマTOEIC講師のTEX加藤氏による『金のフレーズ』である。TOEICerなら知らぬ者のない説明不要な英単語帳であろう。

TOEICは試験問題を持ち帰ることができないので、TEX加藤氏が公式教材と80回以上の受験経験をもとに作成したデータベースから抽出した1,000語を収録。TOEIC500点以上で用いるのが良いとされている。

本の構成は左ページに例文、右ページにターゲット単語を記載するという、見開きで使いやすい構成。

また、英単語帳が979円、TOEICer必須アプリabceedで音声は無料ダウンロード可能と、コストパフォーマンスにも優れている。

姉妹版に1段レベルを下げた『銀のフレーズ』と1段レベルを上げた『黒のフレーズ』があるがどちらもおすすめ。

なお、『金のフレーズ』の例文を別のものにした『金のセンテンス』も発売されているが、収録語自体は同じである。どちらを選ぶかは好みの問題。

中級者用

中級者用のおすすめ英単語帳は、英単語帳の最高傑作と言われる『DUO.3.0』。

1,600語+1,000熟語を560の例文に凝縮。関連・派生語2,200語と合わせて4,800語を収録しており、これに中学レベルの1,000語を加えることで、6,000語の語彙力に到達可能。

収録語は英文データベースのコーパスの分析とネイティブへのヒアリングから選定されており、例文は米大学教授3人を含むネイティブ15人のチェックのもとに作成されている。

1つの例文に対し、5語程度のターゲット単語が散りばめられており、ターゲット単語の密度が高く非常に効率的。それにもかかわらず、例文が短く、かつ自然な英文となっているのが、この英単語帳が最高傑作と呼ばれる所以である。

また、例文がちょくちょく遊び心にあふれている点も、『DUO.3.0』ファンが多い要因の一つであろう。特に、例文内でのBobの扱いのひどさはよく知られたところである。

あえて欠点を挙げるとすれば、各種試験のデータベースをもとに作成されているわけではないので、試験対策には向いていないことと、高校レベルの英文法を使用した例文がちょくちょく含まれていることだろうか。なので、英語の試験に興味がない人、試験の目標はすでに達成した人、英会話のために英語を勉強したいという人におすすめ。

CDは基礎用と復習用の2種類が発売されており、基礎用は例文の日本語訳と英語を収録、復習用は英語のみ収録となっている。吉宏個人は復習用のほうが使いやすかった。

上級者用

上級者用のおすすめ英単語帳は、アルクから発売されている、『究極の英単語 SVL』のVol.3と4である。

英単語帳のタイトルにもあるSVLとは、出版社のアルクが編集した、日本人の英語学習者に有用な英語12,000語の標準語彙リスト(Standard Vocabulary List)のことである。この12,000語は、過去30年にわたって英語教材や書籍に携わってきたアルクが、それまでに蓄積した膨大な英文データや先行資料をもとに選び出し、ネイティブの使用頻度や難易度を考慮して、1,000語ごとに12のレベルに区分されている。

まあ簡単に言ってしまうと、SVLとは数多ある英単語のうち、重要度と頻出度を考慮して選ばれた12,000語の英単語リストということである。

英単語帳は5,000語レベルの1,000語収録とか、10,000語レベルの2,000語収録とか銘打って出版さたりするのだが、仮にこの二つを買った場合、6,000語レベルから9,000語レベルの語彙はすっぽり抜けていることになるので、別の英単語帳を探して購入せねばならない。

ところが、このアルクのSVLシリーズの英単語帳を順番に買えば、どこかのレベルの語彙に抜け漏れがあるということは起こらないので、12,000語の語彙レベルまでは安心して英単語の学習ができるというわけである。

究極の英単語 SVL』はVol.1~4まで発売されており、各3,000語ごと収録されている。Vol.1は中学から高校基礎レベルの英単語であり、Vol.2はDUO3.0とだいぶ被っているので、DUO3.0を学習した後に、Vol.3と4を順番に学習するのが良いだろう。

構成としては、DUO3.0と同じく、例文内にいくつかのターゲット単語を散りばめる方式であるが、DUO3.0ほど良くできた例文とは言い難いのが難点である。

また、音声は別売りのCD-ROMで手に入るのだが、MP3形式であるため、CD-ROMから自分でスマホにデータを移行せねばならない。なぜ普通のCDで販売しなかったかは謎であるが、12,000語と例文を収録して3,300円であるから、かなり良心的な価格設定である。

超上級者用

超上級者用のおすすめ英単語帳は、英語上達完全マップ畑の有名人、なりしかさん出版の『極限の英単語』と『終極の英単語』シリーズであろう。

“Age-of-acquisition ratings” の 51,715 語の単語のうち、”Corpus of Contemporary American English” の 60,000 語にも出現する単語を抽出し、さらにネイティブが知っている確率80%以上のものに限定して、SVLに含まれているものを除いた英単語が『極限の英単語』シリーズ収録の12,000語、追加で出現頻度が高いもの順に収録された英単語が『終極の英単語』シリーズ収録の12,000語の模様である。(なりしかさんの解説が難しくて正確な記述ができているかはよくわからない。)

まあ簡単に言ってしまうと、SVLの続きの英単語が収録された数少ない英単語帳である。

このレベルの英単語帳は、英検1級対策用のものくらいしかなく、それもせいぜい15,000語レベルまでしか扱っていないので、『極限の英単語』と『終極の英単語』のシリーズは非常に貴重なものと言わざるを得ない

構成としては、各3,000語収録、1,000語ごとにアルファベット順に英単語とその意味が辞書式に並べられており、例文などは何もないシンプルなもの。

『終極の英単語』のVol.4まで覚えると36,000語レベルになるので、ネイティブ並みの語彙力となり、ボキャビルに終止符を打てるのだが、このレベルまで到達するのは至難の業なので、自分が納得いく水準で切り上げれば良いであろう。

おすすめ英単語帳 番外編3選(日常系英単語帳)

英単語の勉強などと言うものは、基本的に試験があるから行うのであって、各種英単語帳も試験に対応することを目的に作られているものが多い。そのため、日常でよく目にするものにもかかわらず、試験に出てこないので、意外と英単語としては知らないもの、というのが発生したりする。

以下は、そのような日常的なものを題材とした日常系英単語帳である。

『イラストだから覚えられる 会話で必ず使う英単語1100』は、日常系英単語を扱い、かつ各単語に一つずつイラストをつけて覚えやすくしてあるという、稀有な英単語帳である。超おすすめ。

姉妹版の『イラストだから覚えられる 日常生活や仕事で使う英単語1200』も同様のつくりであり、かつTOEICに使われる単語もフォローしているという優れものである。

『起きてから寝るまで英単語帳』も日常系英単語を中心とした英単語帳である。収録単語は素晴らしいのであるが、各英単語に対してイラストや例文が足りていないので、やや覚えにくいところがマイナスポイント。

毎日の英単語 日常頻出語の90%をマスターする』も、日常系英単語を扱った良作であるが、宗教や政治、社会なども取り扱っているため、上記二点と比較すると、日常系としてはやや劣るかもしれない。

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