こんにちは!
今日は、英語学習におすすめのDVD(Blu-ray)5選を
紹介していくよ!
アニメ・ドラマ・映画のDVD(Blu-ray)は英語学習に向いているか?
英語学習におすすめのDVDを紹介する前に、まず、アニメ・ドラマ・映画のDVDは英語学習に向いているか? ということを確認しておく。
結論を言ってしまうと、上級者には向いているが、初級者には向いていない。中級者は作品のレベルによる、といったところだろうか。(もともと日本人向けの英語教材として作成されたDVDは除く)
以下、理由を挙げて行こう。
理由① アニメ・ドラマ・映画のDVDはリスニングに必要なレベルが高い
これらのDVDは、ネイティブがネイティブに向けて放映する前提で音声を作成しているので、当然ながら、英語学習者に対する教育的配慮はまったくない。そのため、これらを用いて英語を学習するには、高いリスニング力が必要となる。TOEIC900点以上のスコアを持っていても、ドラマや映画の英語は半分もわからないのが普通である。
理由② DVDには教育上の目的がなく、効率性が悪い
英語教材というものには、通常、教育上の目的がある。例えば、TOEIC教材は、学習者のTOEICのスコアを上げるためにあり、学習者ができるだけ効率的に目的を達成できるように、著者が教材をデザインしている。
対して、アニメ・ドラマ・映画のDVDの目的は娯楽であるため、英語学習者が目的を効率的に達成できるようには作成されていない。そのため、教材と比べて、どうしても学習効率は落ちる。
なので本来、アニメ・ドラマ・映画のDVDを教材として用いるべき英語学習者は、市販の英語教材ではもう自分に合ったレベルの教材が存在せず、生の英語を教材とするしかないレベルの上級者である。
理由③ DVDでは一時停止や再生を繰り返さなければならない
市販のCD付きの英語教材であれば、うまく聞き取れない箇所があった場合にも、CDのそのトラックをリピート再生にしていれば、数分後に自動でその箇所を再び聞くことができる。
対してDVDは、うまく聞き取れない箇所があった場合、一時停止して、当該箇所まで戻り、英語字幕を確認するという作業を行わねばならない。
そのため、聞き取れない箇所が多い初級者ほど、この作業をする回数が多くなるため、面倒になりやすい。
理由④ 映像に気を取られて、ただDVDを見ただけになってしまう
アニメ・ドラマ・映画のDVDで学習する際には、音声 > 字幕 > 映像 の順に注意を払わなければならない。あくまで語学を学習しているのだから、言語でない部分の「映像」は、情報としての優先順位は低く、内容の理解を助ける補助の役割でしかない。
しかし、初級者ほど音声が聞き取れず、字幕もわからないのだから、映像に注意がいきがちになってしまう。
そのため、映像に気を取られて、ただDVDを見ただけで、話はわからないし、ちっとも面白くないということで、DVDでの英語学習をやめてしまうというのが、よくありがちなことである。
これらの理由から、DVDでの英語学習は上級者ほど向いていると言えるだろう。
ちなみに、初級・中級者向けのおすすめ音読・リスニング用英語教材は次の記事を参照のこと。
(なお、普段は女性が主人公の作品をあまり見ないのだが、今回選んだDVDに女性が主人公の作品が多くなってしまったのは、自分でも驚きである。また、NHKは嫌いだが、NHKの英語教材は好きである)
※1 リンク先の商品に「仕様」が複数ある場合、英語音声・英語字幕のものを選ぶこと。商品ページ真ん中あたりの「登録情報」に音声・字幕の種類の記載がある。仕様によってはフランス語などのものもある。
※2 リンク先商品が輸入品の場合、DVDはリージョン1、Blu-rayはリージョンBなどを再生できるプレーヤーが必要な場合がある。また、日本のプレーヤーでは再生できなくても、パソコンでは再生できたりすることがある。リージョンフリーのプレーヤーは次のプレーヤーの画像をクリック。
英語学習におすすめのDVD(Blu-ray)5選(アニメ・ドラマ・映画)
①リトル・チャロシリーズ(アニメ)
近年のNHK英語教材の最高傑作と言っても過言ではないだろう作品。
アメリカ旅行中に飼い主の翔太とはぐれてしまった子犬のチャロが、アメリカで様々な人々(犬々?)に出会い、助けられながら、翔太のいる日本に帰ろうとするハートフルストーリーである。
英語だけでなく日本語も話すキャラクター以外は、ネイティブが声を当てている。発話スピードは普通だが、ネイティブの発音やリズムで話されるので、英会話のリスニング教材として優れている。
2020年11月現在、DVD-BOXがシーズン1~4まで発売されている。
テキスト別売りのCD版も発売されているが、テキスト・CD共に絶版のようである。しかし、中古でそこそこ出回っているので、人によってはそちらのほうがいいかもしれない。
②各種ジブリ映画の北米版(アニメ)
日本のアニメの北米版は、必ずしも英語音声と英語字幕が一致しているわけではないのが普通だが、ディズニーから発売されているジブリ映画の北米版は、これらが一致するように作られている。
ジブリ映画はたくさんあるが、現実の現代の世界に近い世界観のもののほうが、現実の日常会話に近い会話がされやすいので、『魔女の宅急便』や『耳をすませば』などがおすすめになる。
③フルハウス(ドラマ)
アメリカで1987年から1995年まで全192話で放映されたホームコメディ。
日本でもNHK教育テレビで1993年から1997年までで全話放映され、その後も再放送されている。
事故で妻を亡くした男ダニーが、親友と義弟の助けを借りつつ、男手だけで娘三人の子育てをしていくというストーリー。
NHK教育テレビで放映されていたことからもわかるように、家族で安心して見れる内容のコメディドラマである。
もっと大人向けというか、一般向けがいいという人には、同じシットコムでも、『フレンズ』のほうがいいかもしれない。
④アリー my Love(ドラマ)
アメリカで1997年から2002年まで5シーズン放映されたコメディドラマ。
日本でも1998年からNHK総合テレビで全シーズン放映された。
アメリカ・ボストンの法律事務所を舞台に、そこで働く女性弁護士アリー・マクビールの恋、仕事、友情を描いたコメディドラマ。アリーと個性的な同僚や友人たちが繰り広げる事件の数々、法廷での活躍など、笑いあり涙ありのストーリー。
このドラマの英語が標準的なものなのかどうかわからなかったので、軽く調べたところ、発音・文法ともにくずれが少ないということなので、英語教材には良いだろう。(NHKが放映するくらいだからそりゃそうか。)まあセリフのスピードはめちゃくちゃ速いときがあるが。
⑤プラダを着た悪魔(映画)
アメリカで2006年に公開された映画。興行収入は世界で4億ドル。
大学を卒業し、ジャーナリストを目指してニューヨークにやってきた主人公のアンドレア・サックス。オシャレに興味のない彼女が、世界中の女性たちが死ぬほど憧れる仕事を手にしてしまう。それは、一流ファッション誌「RUNWAY」のカリスマ編集長、ミランダ・プリーストリーのアシスタント。しかし、それは今まで何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポストだった、というストーリー。
セリフ集によると、この映画の英語は、語彙・文法・発音ともにスタンダードな英語で、ビジネスの現場で使われる言い回しや、ファッション業界の最先端で働く人々の会話を聞くことができる、とのこと。
下のセリフ集に、英語の全セリフとその日本語訳、および各ページに語句解説がついているので、DVDと合わせて用いれば学習しやすいだろう。
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