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今日は、初級・中級者向けのおすすめ音読・リスニング用英語教材5選+音読のやり方と効果について書いていくよ!
英語の音読のやり方と効果について
おすすめ教材を紹介する前に、英語の音読のやり方と効果について解説しておこう。
音読とは、簡単に言ってしまうと、「意味がわかる英文を何度も聞いて声に出すこと」である。
一つの文章につき、30回以上の音読が推奨されており、30回以下では効果はない。
同時通訳の神様と呼ばれた國弘正雄も音読を英語学習の中心に据えている。
また音読は、英語のあらゆる能力を高めるのに効果がある、最も重要なトレーニング方法である。
音読のやり方
音読には、ただの音読とリピーティングとシャドーイングがある。
ただの音読とは、テキストを見ながら、英語を声に出して読むことを言う。
リピーティングとは、ポーズ(休止)のある音声を使い、音声をワンセンテンス・ワンフレーズだけ聴いて、ポーズの間にその音声を自分の口で発音して、そっくり繰り返すトレーニングである。
シャドーイングとは、ポーズのない音声を使い、聴いた音声を間髪入れずにそのまま自分の口で発音して繰り返すトレーニングである。元の音声に影のようについていくことがシャドーイングという名前の由来であり、通訳者のトレーニング方法としても有名である。
以下に音読のやり方を記すが、教材のスタンスごとに音読のやり方は異なっていたりする。そのためここでは一例として、森沢洋介さんの『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』をもとにして解説する。これはポーズ入り音声がある場合のトレーニング方法であるため、ポーズ入り音声がない場合、リピーティング部分をシャドーイングで代用すると考えればよかろう。
手順① 先行リスニング
まず、テキストは開かず、音声だけを聴いて英語を理解するように努める。音声だけでは、もうこれ以上わからないという段階まで聴き続ける。
手順② 聴き解き
音声をワンセンテンス・ワンフレーズだけ聴いて、聴き取った英語をテキストと照合し、音声と文字の一致を確認していく。
手順③ テキストを見ないリピーティング
とりあえず、3~5回程度テキストを見ないでリピーティングしてみる。
手順④ テキストを見ながらのリピーティング
3~5回程度テキストを見ながらリピーティングする。
手順⑤ ただの音読
CDを止め、テキストだけで10~15回程度ただの音読をする。
手順⑥ テキストを見ないリピーティング
3回程度テキストを見ないでリピーティングする。
手順⑦ シャドーイング
3~5回程度シャドーイングする。
手順⑧ 反復
手順④~⑦までを、テキストを見ないリピーティングができるようになるまで繰り返す。
音読の効果
音読の効果は、語彙や文法など、身につけた知識を実用的なスキルに、知識として「知っている」段階からスキルとして「できる」段階に、移行させられることである。
また、音読によって、英語を日本語に訳したりせずに、英語の語順のまま英語を直接理解できるようになる。言い換えれば、頭の中に、英語を英語のまま理解できる英語回路(英語脳)を形成することができるのである。
初級・中級者向けのおすすめ音読・リスニング用英語教材5選
音読の教材を選ぶ際に気をつけることは、テキストの英文を見てしまえば、楽々と理解できるものを選ぶことである。英語学習の原則として、読んで理解できないものは、聴いても理解できないからである。
初級者向け① 『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』
初級者向けおすすめ教材の一つ目は、森沢洋介さんの『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』である。英語の音読教材としては鉄板。
テキストには音読のやり方と、音読素材の中学レベルの文章約40章が掲載されており、付属CDには通常音声とリピーティング用のポーズ入り音声が収録されている。
吉宏が知る限りでは、リピーティング用のポーズ入り音声が収録されている英語教材はこのシリーズだけである。
なぜか最初の1~6章が難しめなので、人によっては7章から始めると良いかもしれない。
続編として、以下の二冊が発売されているが、著作権の関係で2020年11月現在は絶版中である。
初級者向け② 『毎日の英文法』
初級者向けおすすめ教材の二つ目は、James M. Vardamanの『毎日の英文法』である。
ネイティブのイメージで中学レベルの英文法をわかりやすく解説した本であるが、この本の中でも例文を繰り返し音読するトレーニングが推奨されており、音読教材としても使用できる。また音声は、abceedという無料のアプリから取得できる。
中級者向け① 『TOEIC(R) L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング』
中級者向けおすすめ教材の一つ目は、『TOEIC(R) L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング』シリーズである。TOEICリスニング教材の鉄板。音声は、abceedという無料のアプリから取得できる。
この本のウリは、「鬼の変速リスニング」というタイトルにもあるように、2.5倍速、2倍速、1.5倍速、1倍速の音声を収録しており、様々なスピードでリスニングのトレーニングができることである。
また、テキストの序盤に音読のやり方についての詳しい指示がある。
中級者向け② 『NHKラジオ ストーリー・ブック リトル・チャロ 完全版』
中級者向けおすすめ教材の二つ目は、『NHKラジオ ストーリー・ブック リトル・チャロ 完全版
』シリーズである。近年のNHK英語教材の最高傑作と言っても過言ではないだろう。
アメリカ旅行中に飼い主の翔太とはぐれてしまった子犬のチャロが、アメリカで様々な人々(犬々?)に出会い、助けられながら、翔太のいる日本に帰ろうとするハートフルストーリーである。
2020年11月現在、テキスト・CD共に絶版のようであるが、中古でそこそこ出回っている。
DVD-BOXがシーズン1~4まで発売されているので、人によってはそちらのほうがいいかもしれない。
中級者向け③ 『速読英単語 必修編』
中級者向けおすすめ教材の三つ目は、『速読英単語 必修編』である。
100~150語程度の英文に10語程度ターゲット単語が散りばめられており、英文の文脈の中で英単語を覚えていくという方式の英単語帳であるが、音読教材としても使用できる。
大学受験用の教材を用いて音読したい人におすすめである。
上級者向けの教材は次の記事へ。
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