こんにちは!
今日は、独学で初心者が英語を話せるようになるための本おすすめ5選について書いていくよ!
日本人はなぜ英語を話せないのか?
まずは、日本人はなぜ英語を話せないのか? その原因を確認しておこう。
結論を言ってしまうと非常にシンプルで、学校教育では英語を話すための練習をほとんどしないから、である。また、学校教育で行われないため、英語を話せるようになるためのトレーニング方法が、日本人の間に十分浸透していないということも挙げられる。
英語を話すことができる、あるいは英会話ができるということは、英語で相手の話を聞いて、それに対して英語で応答を発話できる必要がある。要するに、英語のリスニングとスピーキングができないといけない。
しかし、大学入試では英語を読むことと、日本語に訳すことが中心であるため、学校の英語教育は、どうしてもリーディングに偏らざるを得ない。そのため、英会話に必要なリスニングやスピーキングについては十分な教育がなされていないのである。
英語を話せるとはどういうことか?
次に、英語を話せるとはどういうことか? について確認しておこう。
英会話はリスニングとスピーキングで構成されているから、英語を話せるということは、リスニングとスピーキングにおいて、以下のことができることと言えるだろう。
英語のリスニングができることとは、聞こえてきた英語の意味内容やイメージを、日本語に訳すことなしに、即座に理解できることである。すなわち、直読直解ならぬ、直聴直解。
英語のスピーキングができることとは、自分が話したい内容について、その内容を伝達するのに必要な英単語と英文法を、頭の中から瞬時に選び出し、正しく組み合わせ、発音できることである。
では、どのようにしたら、このようなことができるようになるだろうか?
英語を話せるようになるには? 具体的なトレーニング方法
英語を話せるようになるための具体的なトレーニング方法は、音読と瞬間英作文である。それぞれ簡単に解説しよう。
音読
音読とは、簡単に言ってしまうと、「意味がわかる英文を何度も聞いて声に出すこと」である。
一つの文章につき、30回以上の音読が推奨されており、30回以下では効果はない。
同時通訳の神様と呼ばれた國弘正雄も音読を英語学習の中心に据えている。
また音読は、英語のあらゆる能力を高めるのに効果がある、最も重要なトレーニング方法である。
瞬間英作文
瞬間英作文とは、
「私は本を借りるために図書館に行きました」
のような、中学レベルの英語で英作文できるような簡単な日本語を、一瞬で口頭で英作文することを、大量に行うトレーニングである。
音読を行うことで、英語を英語のまま理解できる英語回路(英語脳)が頭の中に形成され、リスニングで聞いた英語を日本語に訳すことなしに、直聴直解ができるようになる。また、ネイティブの発音を繰り返し聞き、声に出すことで、発音ができるようになる。
瞬間英作文を行うことで、自分が話したい内容について、その内容を伝達するのに必要な英文法を、頭の中から瞬時に選び出すことができるようになる(瞬間英作文回路の形成)。なので、瞬間英作文を十分トレーニングした後では、スピーキングができるかどうかは、瞬時に英文法に組み合わせるための、英単語や英熟語を十分に知ってアクティブにしているかどうか、という問題になる。
以上のことを踏まえて、独学で初心者が英語を話せるようになるための本おすすめ5選を紹介していこう。ただし、すでに中学レベルの英文法と英単語を7~8割程度は理解していることを前提としている。
独学で初心者が英語を話せるようになるための本おすすめ5選
①『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』
おすすめ教材の一つ目は、森沢洋介さんの『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』である。英語の音読教材としては鉄板。
テキストには音読のやり方と、音読素材の中学レベルの文章約40章が掲載されており、付属CDには通常音声とリピーティング用のポーズ入り音声が収録されている。
吉宏が知る限りでは、リピーティング用のポーズ入り音声が収録されている英語教材はこのシリーズだけである。
なぜか最初の1~6章が難しめなので、人によっては7章から始めると良いかもしれない。
できれば、この本以外にも2、3冊音読を行うべきだが、その場合のおすすめ教材は次の記事を参照のこと。
②『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』
瞬間英作文のトレーニングをするための本。この本がやり切れるかどうかが英語を話せるようになるかどうかの分水嶺。
中学レベルの英文を、文型別に1章で10文ずつ、約80章800文収録。見開きページ左側に日本語文、右側にその英訳を掲載。
瞬間英作文のより詳しいトレーニング方法も、この本の序文に記載されている。
③『スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』
『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』(どんどん)は、文型別に文が並んでいるのに対し、文型をシャッフルして並べたのがこの本。『どんどん』で鍛えた瞬間英作文回路へのアクセス力をさらに上げるための本である。必ず『どんどん』が終わってからやること。
④『イラストだから覚えられる 会話で必ず使う英単語1100』
英単語の勉強などと言うものは、基本的に試験があるから行うのであって、各種英単語帳も試験に対応することを目的に作られているものが多い。そのため、日常でよく目にするものにもかかわらず、試験に出てこないので、意外と英単語としては知らないもの、というのが発生したりする。
『イラストだから覚えられる 会話で必ず使う英単語1100』は、そのような日常系英単語を扱い、かつ各単語に一つずつイラストをつけて覚えやすくしてあるという、稀有な英単語帳である。超おすすめ。この本で英会話に必要な基礎的な語彙を身につけよう。
他のおすすめの英単語帳は次の記事へ。
⑤『英語上達完全マップ』
『英語上達完全マップ』は、千葉県で英語教室を運営されている森沢洋介さんが提唱した英語学習法を記した書籍である。TOEIC900点に至るまでに、どのような教材を用いてどんなトレーニングをすればいいかを体系的に説明した画期的な本である。
英語学習の道は、やればやるほど自分の力不足を感じさせられる、果てしなく長いものである。上に紹介した教材が終わっても、まだまだ英語を学習したいという人は、この本を続きの英語学習の手引きとすることをおすすめする。
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