翻訳の仕事をするには? 翻訳者への道

英語

こんにちは!

今日は吉宏が個人的に興味がある翻訳の仕事について書いていくよ!

吉宏は英米文学や映画なんかも好きだから、

翻訳業界がどんななのかは前々から興味はあったんだよ!

なお、以下の記述は主に、実川元子さんの『翻訳というおしごと』という本を参考文献にしているよ!

翻訳の仕事の種類

翻訳の仕事は、実務翻訳・映像翻訳・出版翻訳の三種類がある。

以下、それぞれについて見ていこう。

実務翻訳

ビジネス、政治、法律、医学、機械といった分野で発生する文書などの翻訳を取り扱う。翻訳業界の中で最も仕事量が多く、動くお金も大きい。翻訳で生計を立てている人の大半は実務翻訳者である。

仕事の流れは、クライアントが翻訳を翻訳エージェントに発注し、翻訳エージェントがその仕事内容に適した翻訳者に再発注する。翻訳者は、翻訳を翻訳エージェントに納品し、翻訳エージェントがチェック、編集などを行ってから、クライアントに納品するのが一般的。

映像翻訳

映画、テレビ、プロモーションビデオなど映像に伴うセリフや説明などの翻訳を扱う。動画のネット配信が急速に普及するのに比例して、需要が伸びている。また、ウェブで企業案内や製品紹介が動画で配信されるようになり、実務翻訳者の技能が映像翻訳でも生きるジャンルが増えてきている。

仕事の流れは、映像の制作会社や翻訳エージェントなどがクライアントとして、翻訳者を選び発注し、翻訳者がクライアントに翻訳を納品するという流れ。

出版翻訳

小説、ノンフィクション、ビジネス書など、書籍の翻訳を扱う。出版不況の影響もあり、市場は縮小傾向。

仕事の流れは、出版社などが翻訳出版して売れそうな海外の本を探し、翻訳者に本のあらすじや概要のレポートを依頼する。それをもとに出版社が出版を検討し、海外出版社との契約条件を決め、翻訳者に発注する。編集者と校正者が翻訳者の翻訳をチェックし、問題なければ納品、刊行となる。

ビジネス書や実用書は実務翻訳者が翻訳するケースも増えている。

どうすると翻訳者になれるのか? 必要な資格は?

基本的には、翻訳のスキルを学ぶために翻訳学校に通い、翻訳エージェントが実施するトライアルという試験に合格し、翻訳エージェントやほかの翻訳者のコネで下積みの仕事を積んで、それから、晴れて翻訳者になれる。

TOEICなどの資格は必須ではないが、英語力を証明するためにはあったほうが良い。また、翻訳学校の講義についていくためにも、最初からある程度の英語力は必要になる。

翻訳の学校

例えば、DHCの英語講座には実務翻訳と出版翻訳のコースがある。

映像翻訳については、日本映像翻訳アカデミーなどが有名である。

翻訳者の給料

実務翻訳は、原文1ワードにつきいくらなど、文字数で計算することが主流。1ワード8円くらいで、1時間で250ワードくらい訳すのが普通の模様。

映像翻訳は、映像10分あたり1万5000円程度が平均。

出版翻訳は、印税方式と買取方式の二種類があり、契約条件による。印税形式であれば、本体価格2,000円、初刷5,000部、印税率6%だと、60万円になる。重版されれば、その都度報酬となる。ただし出版不況もあり、出版翻訳の翻訳料は減少傾向。

翻訳者の働き方

翻訳者の大半は、個人事業主、いわゆるフリーランスであり、労働時間も働く場所も働き方も選べる。

翻訳の仕事に未来はあるか? AIの台頭

全部とは言わないまでも、機械のマニュアルや製品仕様、定型がある文書の翻訳は、AIに取って代わられるのではないか、と言われている。

一方近年、機械翻訳でアウトプットされた文書を、わかりやすくすっきりした文章に編集して書き換える「ポストエディット」という仕事が、新たに翻訳関係の仕事の中に加わった。

今後は、AIで仮翻訳した文書を、人間の翻訳者がチェックするのが、翻訳者の仕事になっていくのかも。

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